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2021/04/19

リノベーションとリフォームの違いについて

リノベーションとリフォームの違いについて 画像

こんにちは。

「リノベーション」と「リフォーム」似ているような言葉ですが、説明するとなると難しい言葉ですね。

家づくりを考えたことがある人なら誰もが一度は悩むところではないでしょうか?

最近よく聞くようになった「リノベーション」。

「リフォーム」と同じ意味で使っていらっしゃる方も多いと思います。

今日は、そんな混同しやすい「リフォーム」と「リノベーション」の違いについてお話していきたいと思います。

▼目次

・2つの違い

└リフォームとは

└リノベーションとは

└その他の違い

・それぞれのメリット・デメリット

・まとめ

2つの違い

実は、リノベーションとリフォームともに国で定められた明確な定義はありません。

なので、使い分けは非常にあいまいになりつつあり、明確な線引きがされにくくなっています。

どちらの言葉で表現しても間違いではないのですが、住まいに手を加える時の意図や目的で使い分けられています。

一応単語の意味の違いから定義・分類はされているので、その2つの違いについてお伝えします。

リフォームとは

一般的に「リフォーム」とは、老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいいます。

英語の「reform」という言葉は「悪い状態からの改良」を意味していて、リフォームという言葉を使うときは基本的に壊れていたり、汚れていたり、老朽化したりしている部分を直してきれいにしたり、新しくしたりすることを指します。

マンションやアパートの場合には、入居者の退居後住む前の状態に戻すことを指す場合があり、原状回復ともいわれてたりしています。

「マイナスの状態のものをゼロの状態にに戻すための機能の回復」という意味合いとして使われることが多いです。

例えば、外装の塗り直しや、キッチンの設備の変更、壁紙の張り替えなどがリフォームに該当します。

リノベーションとは

一方、「リノベーション」とは、既存の建物に大規模な工事を行うことで住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることをいいます。

英語での「renovation」「革新、刷新、修復」を意味していて、プラスαで新たな機能や価値を向上させることを表しています。

そのため、リノベーションでは住まいの空間をよりデザイン性の高いものに改良したり、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したりすることなどが含まれます。

例えば、耐久性や耐震性を高めるために壁の補修を行ったり、家族が増えたことから、仕切りの壁をなくして広々としたLDKにしたりすることなどが「リノベーション」に該当します。

このように、リノベーションではライフスタイルや生活環境に合わせて自由自在にアレンジできるという魅力から、近年では非常に人気が高まっています。

その他の違い

工事の規模

設備の変更や修繕などや壁紙の貼り替え程度の比較的小規模な工事は「リフォーム」に分類されます。

一方、間取り、水道管、排水管、冷暖房換気設備の変更など大規模な工事は「リノベーション」に分類されます。

リノベーションでは、内装を一度すべて解体した状態にすることを「フルスケルトン」といって、全てを解体し躯体構造だけにして改修を行うケースもあります。

それを「フルリノベーション(スケルトンリノベーション)」といいます。

そのため、部分的な改修を行なうリフォームに比べて、工事の規模が大きいのが特長です。

住まいの性能

新築と同等か以下の性能になる工事は「リフォーム」に分類されます。

一方、新築以上の性能になる工事は「リノベーション」に分類されます。

また、住宅にオフィススペースを設けたり、オフィスビルを住宅用に改修するなど、用途の変更が伴うリノベーションのことを「コンバージョン(変換、転換)」と言われることもあります。

日本でも廃校になった学校がオフィスや宿泊施設となったり、オフィスビルの空室対策としてマンションとするコンバージョンが見受けれます。

リノベーションでは、断熱や採光、通風、省エネ、耐震設計などお住まいの性能を大きく向上させる改修が可能です。

そのほか収納性の向上など、生活する上で欠かせない箇所の改善も可能なので、住宅の価値が高まります。

それぞれのメリット・デメリット

マイナスの状態だった古い住まいを“ゼロ”に戻すのがリフォーム。

その一方、機能性やデザインといったさまざま側面において、“プラスα”で価値を高めることをリノベーションと呼ぶことがわかりました。

しかし、それぞれ目的が異なるため、どちらがいい・悪いとは一概に言えません。

そこで、皆さんからよくいただくご質問「『築浅の中古物件を買ってリフォーム』と『築古の中古物件を買ってリノベーション』、どちらがいいの?」をテーマに、それぞれのメリット・デメリットを検証していきます。

築浅の中古物件を買ってリフォームの場合

メリット

① 工事費用を安く抑えらえる

② 工事期間が短い

③ 完成後の住まいをイメージしやすい

デメリット

① 自由な間取り変更ができない

② 住宅の強度・劣化などの状態確認はおこなえない

築古の中古物件を買ってリノベーションの場合

メリット

① 自由に設計できる

② 資産性が高い

③ 物件の選択肢が増える

デメリット

① 工事費用が高くなりがち

② 工事期間が長い

③ 解体して初めてわかる想定外

④ 間取りの変更ができない物件もあるので注意

⑤ 築26年以上の中古マンション購入は、住宅ローン減税が受けられない

※2020年10月現在は、消費税10%で物件を取得した場合、2019年10月1日から2020年12月31日までに入居した人は住宅ローン減税を13年間受けられる税制改正あり。(※助成制度は年度ごとに内容変更されるので、都度、各行政機関の最新情報をチェックして下さい)

<比較表>

築浅×リフォーム 築古×リノベーション
工事費用 〇 安い × 高い
資産性 △ 低い 〇 高い
自由な間取り × 部分的 〇 全体
物件選択肢 △ 少ない 〇 多い
工事期間 〇 短い × 長い


 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「リノベーション」と「リフォーム」の違いについてご紹介させていただきました。

この2つ、一見似ているようで意外と違う部分が多いのです。

現在のお住まいで「ここを修理したいけど、間取りから変更できたらもっといいのに…」

「この先、子どもが独り立ちしたら間取りを変えたい…」

などのご要望がある方はぜひリノベーションを検討されてみてはいかがでしょうか?

今より暮らしやすいライフスタイルがきっと楽しめるはずです!

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